リスクとは

今回はリスクとはそもそも何か、という根本的なことを書きます。

よく、
「投資にはリスクが付きもの」
「リスクを取るほどリターンを得られる可能性が上がる」
「リスクは避けた方が損をする可能性が減る」
などと言いますが、これらは、これだけでは説明が不十分です。
リスクをコントロールするという意味を勘違いしている日本人が多い気がするので、根本的なことから書いていきます。

  • リスクとは何か?
    リスクとは、金融資産の振れ幅のことです。
    すぐに思いつくのは、株価の下落で損をするリスクだと思いますが、
    株価が上昇して予想以上に利益がでることも、リスクということができます。つまり、予想外の損失、予想外の利益、どちらもリスクであると言えます。

「投資にはリスクが付きもの」?

投資にはリスクが付きものと言いますが、これだけでは説明が不十分です。
日本円もインフレやデフレ、為替などで価値は常に変動しています。
現金を銀行に普通預金や定期預金することも、リスクを取っていることになります。

つまり、正確には、

「投資にも、現金保有にも、両方リスクは付きもの」

であると言えます。

「リスクを取るほどリターンを得られる可能性が上がる」?

よく、ハイリスクハイリターンという言葉を耳にします。
このような金融機関のセールストークの例をあげると、
「リスクをたくさんとれるなら株式、元本割れは避けたいなら銀行へ定期預金がオススメ」
といったようなことを書いています。
このように、少ない手間だけで多くの手数料で効率的に儲けたい不親切な金融機関は5種類以上の金融商品へ分散投資をすることを客にすすめません。

数学で「期待値」という言葉を習ったことがあるかと思います。
以下に一つ、例をあげます。
複数の人が同じポートフォリオで、違う月、違う年に同じ金額で積立を始め、それぞれ同じ時間(10年間、15年間など)で投資運用を辞めたと仮定した場合、
その全員の平均の利益が、そのポートフォリオの利益の期待値ということになります。

長期分散投資で大切なことは、値動きが激しい(リスクが大きい)金融商品を選ぶことではありません。
長期的に値上がりが期待できる(期待値が高いと考えられる)金融資産を組み合わせたポートフォリオを組み、積立を定時定額で継続することです。

「リスクは避けた方が損をする可能性が減る」?

一概にそうとは言い切れません。
値動きがほとんどない(リスクが少ない)と思われるものの一つに、銀行預金や定期預金がありますが、それらは必ずしも元本が保証されているものではありません。

例えば、もしも銀行が破綻した場合を考えてみます。
ペイオフという制度があり、1つの金融機関につき1人の預金者あたり元本1,000万円までと、破綻日までの利息は保護されています。
しかし、ペイオフの制度の範囲外となるお金は銀行預金では戻ってきません。

また、銀行預金や定期預金に預けている間にインフレがすすみ、実質的な日本円の価値が目減りした場合、損をすることになります。

まとめると、リスクとは、損をする可能性のことではありません。
リスクとは、金融資産の振れ幅のことです。
予想外に損をすることもリスクであり、予想外の利益を得ることもリスクなのです。

そのため、
長期的に値上がりすると考えられる(長期的に期待値が大きい)資産の相関係数を参考にし、かつ、値動きがなるべく逆になるような資産の組み合わせでポートフォリオを組み、
金融資産ごとの「リスク(利益と損失)」を「なるべく相殺する(リスクをコントロールする)」ことが
非常に重要である言えます。

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